金沢市農産物ブランドの「金沢すいか」を多くの人に食べてもらおうと、JA金沢市は7月、ドライブスルー販売を行う。約8キロある大玉と、小玉を1割以上値引きして提供する。コロナ感染防止のため、職員がスイカを自動車に積み込む。コロナ禍で販促がままならない中、消費拡大につなげる。15日は職員がシミュレーションを行い、準備を整えた。
毎年7月に松寺町のJA金沢市ほがらか村本店で開く「すいか祭り」は、約1万人が訪れる販促イベントだが、今年はコロナ禍で昨年に続き中止が決まった。
金沢すいかの昨年の出荷量は平年並みだったものの、コロナ禍の影響で販売に苦戦したことから、祭り中止の中でも代替企画を実施することにした。
同JAによると、今年の出来は上々で、大玉は昨年よりやや多い6480トン、小玉は昨年並みの710トンの出荷を見込んでいる。
ドライブスルーは、出荷が最盛期を迎える7月3、4、10、11日の4日間、午前9時~午後3時にほがらか村本店で行う。購入者にはオリジナル商品の金沢すいかカレーやゼリー、種取りスプーンとうちわをプレゼントする。
当日は生産者が応援に駆け付け、市内のほがらか村2支店でも金沢すいかを特別価格で販売する。担当の畠中克悠さん(34)は「生産者が心を込めてつくったスイカを届けたい」と話した。
金沢すいかは、市農産物ブランド「金沢そだち」に認定されている。甘みとシャキシャキとした歯応えが特長で、地元や関西を中心に人気が高い。