天龍村地域おこし協力隊員の篠田大樹(たいき)さん(31)=静岡市出身=が18日、同村中井侍地区産の茶葉を使った紅茶のインターネット販売を始めた。同地区でシーズン最初に摘み取った葉を「一番茶」として出荷した後、これまで収穫していなかったその後に出てきた葉を有効活用。今後、県内の宿泊施設や飲食店などにも売り込み、販路拡大を目指す。
販売するのは、ほのかな渋みのある品種「やぶきた」と、甘くてすっきりとした品種「かなやみどり」の2種類。今月10~12日の計3日間、他の隊員や、茶摘みイベントの参加者の力を借りて200キロ余を収穫。半日ほどかけて乾燥させ、もんだ後、発酵させて紅茶用に仕上げた。
一番茶の収穫後に出た葉は、病気になりやすく生育がそろわないことなどから、これまで使わなかった。篠田さんは知人の助言で商品化に挑戦。「地元産の紅茶を飲んで、中井侍に興味を持ってほしい」とアピールする。
それぞれ20グラム入りで、やぶきたは800円(税込み)、かなやみどりは700円(同)。専用サイトで購入できる。問い合わせは村地域振興課(電話0260・32・1023)か、メールで篠田さん(nomokemana@gmail.com)へ。