松本市のまつもと市民芸術館で２２日まで開催中の「信州・まつもと大歌舞伎」で、会場内に地元商店など１５店舗のブースが並ぶ「縁日横丁」がにぎわっている。大歌舞伎の演目「夏祭浪花鑑(なつまつりなにわかがみ)」にちなんだグッズなどが並び、１９日も多くの来場者が買い求めた。

　各ブースはちょうちんやのぼり旗で飾り付けられ、夏祭りの縁日のような雰囲気。松本市の和紙専門店「紙舘(かみやかた)島勇」は、演目に登場する人物の着物の色柄をあしらったオリジナルの手ぬぐいを販売し、店主の伊藤慶さん（５２）は「来場者からも好評です」。持ち手を中村屋の定紋「角切銀杏(すみきりいちょう)」の形に切り取ったティーバッグや、演目名をあしらった菓子なども並んだ。

　横丁では、混雑状況に応じて通りを一方通行にするといった新型コロナウイルスの感染対策を講じている。