みこしで町内巡行をする実行委員ら=高岡市金屋町

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御印祭 初のみこし巡行 高岡・金屋町、利長の遺徳しのぶ

北日本新聞(2021年6月21日)

 新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、高岡市金屋町一帯での町流しなどの前夜祭が中止となった御印(ごいん)祭(さい)は20日、同市横田町の有礒正(ありそしょう)八幡宮での神事の後、金屋町で初のみこし巡行が行われ、前田利長公の遺徳をしのんだ。 

 神事で上田正宙(まさひろ)宮司が祝詞を奏上し、参列者が玉串をささげた後、おそろいの黒色の法被を着た若者が、みこしを担いで金屋町の石畳通りを中心に巡った。地元住民は玄関先にぼんぼりをともし、みこしを迎えてお参りをした。

 同祭実行委員会の嶋田一成会長は「前夜祭が2年続けて中止となり残念だが、今年は神事とみこし巡行ができてよかった」と話した。今回は富山大の学生5人が参加し、西島真裕(まひろ)さん(20)は「日本の古き良き文化を若いうちに体験できて良かった。来年も参加したい」とほほ笑んだ。

 御印祭は、高岡鋳物発祥の地・金屋町の礎を築いた高岡開町の祖、加賀藩2代藩主前田利長をしのぶ祭り。毎年、19日の前夜祭は鋳物作業歌「弥栄節(やがえふ)」に合わせて踊りの町流しを行い、20日の本祭では利長墓所などで奉納踊りをしている。

 実行委役員らは事前にPCR検査を行った。神事には高橋正樹高岡市長や岩本北日本新聞社専務西部本社代表らが出席した。北日本新聞社共催。

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