上田市日本遺産推進協議会は20日、市の日本遺産「レイラインがつなぐ『太陽と大地の聖地』~龍と生きるまち信州上田・塩田平」の認定1周年を記念し、構成文化財がある市内四つの寺を無料開放した。地元の塩田平ボランティアガイドの会が参拝者らを案内し、魅力を紹介した。
通常は拝観料や入山料が必要なところ、各寺の協力を得て安楽寺八角三重塔(国宝)や中禅寺薬師堂(重要文化財)、常楽寺石造多宝塔(同)を公開した。前山寺では重文の三重塔をガイドが案内。参拝者らは、塔1階には手すり「勾欄(こうらん)」といった飾りがある一方、2、3階にはない「未完成の完成塔」とも言われる由来などの説明に耳を傾けていた。
東御市の元教員大西道夫さん(81)は、約40年前から前山寺を写真撮影に訪れるようになったといい「昔と変わらず美しい。さまざまな花が咲く寺なので、シーズンにまた撮影に訪れたい」と話した。