福井県あわら市の温泉旅館美松で6月20日、インドの伝統的な「ヨーガ」の体験イベントが開かれ、県内外の約100人が400畳の大広間で心身をリラックスした。インド政府公認研究所の講師がオンラインでインドから指導。実行委では「市民にもヨーガに親しんでもらい、まちづくりのきっかけになれば」と話していた。
あわら温泉とヨーガを組み合わせ、湯治型の滞在を目指そうと「国際ヨガデー」(21日)に合わせ、初めて実施。インドとはあわら温泉のほか、福島の温泉地や医療施設など全国6カ所をつないで実施した。
参加者らは新型コロナ対策として、間隔を取って実践。「呼吸を意識して」などとアドバイスを受けながら体をほぐした。坂井市の30代女性は「会場が広くてとてもよかった。一つの動きを時間をかけてやっていくヨガは新鮮だった」と日々の疲れを癒やした様子。ヨーガの効用を聞き、瞑想(めいそう)のテクニックを学ぶ場面もあった。
心と体の健康維持を目的とした観光「ウェルネスツーリズム」が注目される中、実行委員長でヨガスタジオ(福井市)代表の女性は「今後も定期的にあわら温泉でやっていきたい」と話していた。