夏至の21日早朝、上田市の生島足島神社では、参道から見て東鳥居越しに朝日が昇った。市の日本遺産「レイラインがつなぐ太陽と大地の聖地」は、同神社をはじめ日本遺産を構成する寺社などが夏至の日の出に向かって直線状に並んでいることが特徴で、同神社では夏至の前後に鳥居越しに朝日が昇る。
この日は、レイラインの象徴を確かめようと20人ほどが同神社に集まった。あいにくの曇り空で日の出は拝めず、午前4時すぎから集まりだした人たちの間には諦めムードも。5時半すぎ、雲間から太陽が見えると「待っててよかった」と声が上がった。
同神社権禰宜(ごんねぎ)の友野直樹さん(41)は「太陽が見られてよかった。新型コロナウイルス下で明るい気持ちになってくれたら」と話した。同神社は夏至限定の御朱印を30日まで用意している。