キアンコウの幼魚の展示が24日、魚津水族館(魚津市三ケ)で始まった。シロエビ漁の網に紛れ込んで富山市の岩瀬漁港で揚がり、飼育員の草間啓さん(38)が育てた。草間さんは「手のひらに収まるほど小さくかわいい姿は今だけ。見たい人は早めに来て」と話す。
キアンコウは砂に潜って身を隠して暮らす。頭に、疑似餌(ぎじえ)の付いた釣りざおのような器官があり、この器官を巧みに振ることで獲物の魚をおびき寄せる。草間さんによると、成魚は生き物をまねて上手に振るが、幼魚は力任せにブンブンと勢いよく振るという。
展示されている幼魚は生後数カ月とみられる。成魚は全長50~60センチほど。雌の方が大きく、最大で全長1・5メートル以上になる。