福井県警は6月24日、夏山シーズンを前に、福井市土橋町の市防災ステーションで県警ヘリ「くずりゅう」を使った救助訓練を行った。県警航空隊員、機動隊員ら7人が山岳遭難者をつり上げて搬送する手順を確認した。
▽遭難者は首などを痛めた軽傷▽滑落して意識がない重傷で担架ごとのつり上げが必要―の2種類の状況を想定して行った。
軽傷者を想定した訓練ではヘリが約20メートルの距離まで近づき、救助者が地上に降下。けがの程度を確かめた後に遭難者にハーネスを取り付け、しっかり固定されているかを確認し、上空のヘリと連絡を取りながら慎重につり上げた。
県警生活安全部の上田重男部長は「危険と隣り合わせのミッション。安全に配慮しつつ、救助者の命を救ってほしい」と訓示した。
くずりゅうは、県の防災ヘリと連携した山岳遭難者の救助や大雪被害の情報収集、あおり運転の取り締まりなどに活用されている。