第77回現代美術展小松展(一般財団法人県美術文化協会、北國新聞社、小松市など主催)は24日、同市のサイエンスヒルズこまつで開幕した。6部門に郷土の作家が意欲作141点を出展し、来場者が会場を彩る最高水準の美に浸った。
日本画、洋画、彫刻、工芸、書、写真の6部門で、文化勲章受章者、日本芸術院会員、人間国宝の作家をはじめ、委嘱作品や一般公募の入賞作が並んだ。
美術文化大賞に輝いた小原瑛子さん(金沢市)が来場し、教員として小松で4年間勤務していた思い出を振り返り「木場潟から見える白山を何度もスケッチした。育ててもらった小松の人にも作品を見てもらいたい」と話した。
受賞作の洋画「彼女にのこせるだろうか」の前では来場者が足を止め、細部までじっくりと見入った。
同時開催の作品展「60年を越えて、作家たちの新たな挑戦!」には、昨年に創立60周年を迎えた小松美術作家協会の会員17人が作品を寄せた。市内の中学校と高校計9校の生徒が手掛けた力作51点も会場に彩りを添えた。
7月4日までの会期中は無休で、午前9時半~午後5時に開く。入場料は一般500円、高校生以下は無料となる。26、27日には午前10時から出品作家による作品解説が行われる。
検温、消毒など新型コロナの感染防止対策を徹底し、来場者にも協力を求める。