幕末から明治初期にかけて加賀藩で生まれた婚礼の風習で、花嫁道具の一つだった「花嫁のれん」の展示が27日、氷見市比美町の茶道館磯波風で始まった。28日まで。
結婚当日に嫁ぎ先の仏間の入り口に花嫁のれんをかけ、花嫁はこれをくぐってあいさつする。市観光協会の女性会員でつくる「ひみ凰(おおとり)の会」(谷内和子会長)が、県西部を中心に集めた19点を並べた。
訪れた人は、家紋やオシドリ、宝船、鳳凰など縁起のよい絵が描かれた華やかな雰囲気ののれんにじっくりと見入っていた。自身が嫁いだ日の思い出話に花を咲かせながら見て回る女性グループもいた。
28日は午前10時~午後4時。入場無料。