住民が田んぼのあぜや農道沿いに植えて増やしてきたヒガンバナ=2020年9月、小矢部市五郎丸

住民が田んぼのあぜや農道沿いに植えて増やしてきたヒガンバナ=2020年9月、小矢部市五郎丸

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ヒガンバナの名所発信 小矢部市五郎丸地区

北日本新聞(2021年6月29日)

■農道沿い3000個植える

 ヒガンバナの名所として知られる小矢部市五郎丸地区の住民は、景観の良さを市内外に発信しようと「ヒガンバナの里づくり委員会」を設立した。観賞スポットの整備や誘客強化に取り組む。27日、地区内の農道にヒガンバナの球根3千個を植えた。

 石川県境に近い同地区では、田んぼの区画整理に伴って失われたヒガンバナの景観を取り戻そうと、2001年に住民が球根を植え始めた。20年までに農道沿いや五郎丸川沿いの総延長2300メートルに、1万7千個を植えた。

 昨年9月に初めて開いた観賞会が好評だったため、継続的に魅力を発信しようと、委員会を立ち上げた。住民13人が所属し、渋谷政憲区長(70)が委員長に就いた。本年度は散策マップやのぼり旗を作る。

 27日は国道359号のチェーン着脱場近くの農道で、委員10人がのり面150平方メートルに球根を植えた。今秋に咲き始め、2~3年後に見頃を迎える。

 今年も9月中旬以降に観賞会を開く。渋谷委員長は「きれいなヒガンバナを咲かせ、たくさんの人に見てほしい」と話した。

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