石を管玉に加工する「玉作(たまつくり)遺跡」として知られる平田遺跡(新潟県佐渡市下新穂)から出土した文化財を展示する企画展が、新穂瓜生屋の新穂歴史民俗資料館で始まった。弥生時代の高度な技術を伝える出土品が並ぶ。
佐渡市などが主催。平田遺跡は約2200年前の弥生中~後期の遺物が出土する。周辺の遺跡と合わせ、国内最大級の玉作遺跡とされる。管玉は島外に輸出され、北海道などでも確認されている。
管玉を作るための石器や土器など、約150点を紹介。水田開発に使用された板や、炭化した米も展示し、佐渡の稲作の始まりの姿を見ることができる。
訪れた上新穂の主婦(77)は「昔の人は立派。地域に素晴らしい物があると分かった」と話した。
8月15日まで。7月31日は午後2回、市職員による展示説明を行う。事前の申し込みが必要。
申し込み、問い合わせは埋蔵文化財整理事務所、0259(55)3990。