セーレンプラネットが発行する「ソラネタ」=福井市自然史博物館分館

セーレンプラネットが発行する「ソラネタ」=福井市自然史博物館分館

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宇宙・天文のフリーマガジン創刊 福井市のセーレンプラネット

福井新聞(2021年6月29日)

 開館から5年を迎えた福井県福井市自然史博物館分館セーレンプラネットはこのほど、天文や宇宙にまつわるエピソードやイベント情報を掲載した季刊フリーマガジン「ソラネタ」を刊行した。来館者の半数ほどにとどまっている市民の利用増に向け初めて企画。創刊号の夏号では、七夕特集や夏の夜空にみられる星図を掲載し来館を勧めている。

 宇宙・天文の専門博物館である同分館はハピリン開業の2016年4月に開館。初年度は12万人超が訪れるなど昨年度末までに47万2498人が来場した。最新の研究成果が学べる展示室のほか、日本一の超高解像度を誇る全天周スクリーンのドームシアターは、ほかのプラネタリウムに比べ星空を明るく投映できるという。

 新幹線県内延伸を控え、次期5年間のテーマに「福井に宇宙の種をまいていく」を掲げた。博物館機能に加えて観光に注力するべく、まずは市民に施設の魅力を知ってもらい、誘客につなげていく。

 同分館初の定期刊行物となるソラネタは折りたためるA4判で表紙を含む全6ページ。七夕の人物相関図を基に、七夕飾りの由来などを紹介している。このほか、7~9月のドームシアターの投映予定やイベント情報、この季節に見られる星図を載せた。

 夏号は6千部発行し、市内の小中学校や公民館をはじめ、市外の学校にも配布する。今後は季節ごとに年4回発行する。

 同分館の担当者は「思わず話したくなるような情報やコラムもある。多くの人に何度も足を運んでもらえるよう、工夫を凝らした刊行物にしていきたい」と話している。

 同分館では本年度、視覚の錯覚にまつわるものや、宇宙、人工衛星に関する企画展の開催を予定している。午前9時半~午後5時半(土曜、祝前日は午後8時)で、毎週火曜、第2水曜が定休。

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