遠山川で新たなコースを調査する伊藤さん

遠山川で新たなコースを調査する伊藤さん

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遠山川の清流、地域の資源に 飯田で7月3日川下りイベント

信濃毎日新聞(2021年6月30日)

 飯田市遠山郷(上村・南信濃地区)の若者でつくる「遠山郷探検隊」の代表、伊藤誠智(まさとも)さん(25)らが7月3日、地元の遠山川でラフティング(川下り)を楽しむ「オープニングイベント」を開く。昨年8月に仲間と結成した同探検隊と、南アルプスでエコ登山構想を進める「南信州山岳文化伝統の会」が主催。地域の清流を子どもの自然体験や観光に生かす「資源」と位置付け、魅力を発信したいと意気込んでいる。

 当日は地元の小中学生6人と一般の希望者6人がそれぞれ、流れの緩やかな遠山川約2・5キロを1時間ほどかけてボートで下る。希望者は当日午前8時半から市有温泉施設「かぐらの湯」で予約する。水量によって中止する場合もある。

 伊藤さんは幼少期から遠山川に秘密基地を作ったり授業で調査したりして親しんだ。学生時代に川を活用した体験のガイド資格を取得。3年前から地元の保育園や小学校で川遊びの安全教室などを開き、東京都からUターンしてきた同級生と探検隊を結成した。本年度は新型コロナウイルスの影響で引きこもりがちな子どもに外で楽しんでもらおうと学校や公民館の事業を引き受けている。

 今回、多くの住民に川の魅力を肌で感じてほしいとの思いから「オープニングイベント」と銘打った。来年度は探検隊を法人化し、一般客の受け入れを目指す。伊藤さんは「起業により遠山でも仕事ができるということを若い世代にアピールしたい」とも話している。

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