東御市湯の丸高原の池の平湿原で、コマクサが見頃を迎えている。30日朝は露をまとったピンクの花々が岩場の斜面を彩っていた。
ともに標高2千メートルほどの見晴(みはらし)岳と三方(さんぼう)ケ峰に群落があり、草丈7センチ前後のコマクサが広がる。前橋市から訪れた石井久雄さん(67)は「露が付いていて、きれい」とカメラを向けていた。
湯の丸高原ビジターセンターの小林政明センター長(73)によると、他地域の群生地よりも標高が低く全盛期は7月上旬と早め。小林さんは「駐車場から30分のトレッキングで『高山植物の女王』に出合える。大事に見ていただき、次の世代に残していきたい」と話していた。池の平湿原ではコマクサの他に、35種類ほどの植物が見頃となっている。