長電バス(長野市)は1日、長野―東京間の特急バス運行開始60年を記念し、共同で特急バスを運行していた東急電鉄(東京)の「東急バスカラー」に塗装した車両2台を長野市内の路線で7日から運行すると発表した。路線バスを他社の車両デザインに塗装して運行する取り組みは珍しいという。
60年前の1961(昭和36)年7月1日、長野電鉄(長野市)が東京急行電鉄(現・東急電鉄)と共同で長野―東京間の特急バスの運行を始めた。同区間の特急バスの運行は現在、京王バス(東京)やアルピコ交通(松本市)と共同で運行している高速バスに引き継がれている。
東急バスカラーは、銀色をベースに赤色や水色のラインが入ったデザイン。長野市内の路線で運行する車両2台のうち1台は60年前の東急バスの車両を再現。もう1台は現在使用されている東急バスの車両と同じデザインに塗装した。
東急バスカラーの車両を使った撮影会も企画するという。長電バス乗合・乗用部の鈴木立彦部長は「新型コロナの影響は続いているが、利用者に楽しんでほしいと企画した。これをきっかけに、高速バスにも目を向けてほしい」としている。