福井県福井市は7月1日、9月に初めて開くオンライン芸術祭「ふくいバーチャル文化芸術祭」の動画作品募集を始めた。初年度のテーマは「開放」。美術や音楽、伝統芸能など、幅広い分野の芸術活動を2分間で表現した作品を集め、9月中にホームページ(HP)上で一挙公開する。
コロナ禍や市文化会館の閉館などで表現の場が減る中、新たな文化芸術活動の発表機会をつくり次世代の担い手育成につなげようと企画。より幅広い世代が気軽に楽しめるコンテンツとして、動画作品を募ることにした。
ダンス、ストリートカルチャー、アニメなど、分野は問わず文化芸術に関する動画が対象。音楽演奏や寸劇のパフォーマンス、イラストのライブ制作、絵画のスライドショー・作品解説、部活動の発表などを想定している。
原則2分以内で、スマートフォンで撮影したものも可。動画投稿サイト「YouTube」へ投稿し、専用HPの応募フォームでURLを入力するなどして申し込む。投稿時には作品のタイトルや説明のほか「ふくいバーチャル文化芸術祭応募作品」と明記する。
応募作品は9月いっぱい専用HPで公開する。人気投票や審査員の審査で、最高賞の市長賞をはじめ優秀賞2作品、推薦6作品を決める。入賞作はハピテラスの大型ビジョンでも放映する。
7月14日にはスマートフォンでの動画撮影や編集に関するセミナーも開く。市文化振興課の担当者は「初企画の広く門戸を開いた文化祭。気軽にさまざまな『開放』を表現してほしい」と呼び掛けている。
締め切りは8月31日。団体や福井市民以外も応募できる。プロアマ問わない。未成年は保護者の同意などが必要。詳細は市HPから。問い合わせは同課=電話0776(20)5367。