森本理事長(右)から温泉街の状況を聞く生徒=加賀市の湯の元公園

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温泉街魅力動画で発信 片山津で大聖寺実高生 コロナ後の集客でアイデア

北國新聞(2021年7月5日)

 大聖寺実高情報ビジネス科の3年生9人は4日までに、加賀市の片山津温泉旅館協同組合に協力し、同温泉街の活性化に乗りだした。新型コロナ後の集客やインバウンド(訪日客)の誘致に向け、若者らしいアイデアを提案するほか、宣伝動画を作って魅力を発信する。動画は旅館経営者らから実情を聞き取り、地場産業への理解を深めた上で制作し、秋の行楽シーズンに合わせて公開を目指す。

 片山津温泉ではコロナ禍で客足が落ち込み、旅館2施設が一時休業、1施設が廃業するなど大きな影響を受けている。コロナ終息後の回復に向け、旅館協組は新たに若者客の取り込みを計画しており、生徒から若者視点の助言を得たいと協力を受けることにした。

 生徒は2日、湯の元公園を訪れ、旅館協組の森本康敬理事長から温泉街の特徴や課題を学んだ。森本理事長は四季のうち、夏場は連日、花火を打ち上げるなど観光に最もお勧めの時期であると紹介。特に新型コロナの感染防止のため、屋外でのイベントに力を入れていると説明した。

 生徒は年間の宿泊客数や年齢層、インバウンド向けの対策などを尋ねた。源平合戦で活躍した老将、斎藤実盛の首を洗ったとされる首洗池(くびあらいいけ)や市中谷宇吉郎雪の科学館、足湯なども見学した。

 情報ビジネス科は観光をはじめ、地場産業の活性化を学習のテーマとし、地域に貢献できる人材の育成を目指している。片山津温泉の実情を学習し、外国人観光客を含む集客につながるような内容を盛り込んだアイデアづくりと動画制作を進める。

 森田彩心さん(17)は「若い人向けに体を動かすアスレチック体験がいいと思った。これからみんなでアイデアを考えていきたい」と意欲をみせた。

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