〈2年ぶり通常大会〉
「多くの仲間と金沢を駆け抜けるのが待ち遠しい」。10月31日に開催される第7回金沢マラソンの一般ランナーの抽選結果が13日公表され、当選したランナーに喜びが広がった。新型コロナの影響で昨年はオンラインで代替された同マラソン。倍率1・92倍の抽選で2年ぶりとなる通常大会の出場切符を手にした市民ランナーは、走る楽しみのある日常を取り戻す快走を誓った。
金沢市寺地1丁目の公務員西山純夫さん(61)は2018年以来2度目となる当選通知をメールで受け、「願いがかなった。今からわくわくが止まらない」と声を弾ませた。
西山さんは、観光ボランティアグループ「金沢もてなし隊」の一員で、16年からボランティアとしても金沢マラソンに関わってきた。昨年は通常大会が取りやめとなり、今年は東京五輪の聖火ランナーに選ばれていたが、公道リレーの中止で残念な思いをしてきた。
〈コロナで高まる情熱〉
全国で昨年に続いて中止となる市民マラソン大会があり、感染対策で練習も制限される中、「コロナ禍で走ることへの気持ちが高まった」と話す西山さん。「ランナー、沿道、みんなで一体感を味わえる」という10月の本番が待ちきれない様子だった。
ペアエントリー枠で当選した金沢市富樫1丁目の大学職員佐藤美樹さん(50)は、夫の裕幸さん(52)と共に3度目の参加が決まった。昨年に続き、オンライン大会にもエントリーする予定で、佐藤さんは「オンラインとダブルで参加することにより、違った楽しみ方ができる」と期待を膨らませた。
〈オンライン大会16日から募集〉
第7回大会の定員は1万人。エントリー数は12日時点で1万7252人で、優先出場者を除く1万6619人で抽選が行われた。県外からのエントリーは約66%で、例年より約6%多かった。オンライン大会の募集は16日から開始する。
金沢マラソン組織委は石川県、金沢市、北國新聞社などで構成する。