新たに整備したテント場(左手前)。「稲倉の棚田」(奥)を一望できる

新たに整備したテント場(左手前)。「稲倉の棚田」(奥)を一望できる

長野県 上田・小諸 アウトドア・レジャー

夏のキャンプは上田「稲倉の棚田」で 自然環境生かした魅力PR

信濃毎日新聞(2021年7月14日)

 日本の棚田百選に選ばれている上田市殿城の「稲倉の棚田」の保全委員会は、活動の資金確保に向けて棚田にあるキャンプ場を充実させた。標高700メートル余から棚田や市街地を一望できるテント場を増設。キャンプ用品のレンタルや、丸太でたき火をする「スウェディッシュトーチ」の販売も始めた。夏休みを前に、自然環境を生かした新たな魅力としてPRしている。

 保全委は昨夏、初めて常設のテント場を貸し切り専用で設置。絶景を独り占めできると好評だった一方、貸し切りにこだわらずキャンプを楽しめる場所も設けてほしい―との要望が寄せられたという。

 新たに整備したテント場は4張り分。1張り(54平方メートル)分の料金は、1泊2日で6千円。平日は料金を3割引きする。レンタル用品は4人用テント、たき火台、毛布などをそろえた。トーチは1本500~千円。通常のまきも購入できる。

 キャンプ場検索サイト「エックスキャンプ」から予約できる。キャンプ場の運営管理は任意団体の「棚田フューチャーズ」が担当。水洗トイレと水道設備もある。

 保全委によると、活動費の収入源となる棚田のコメは昨季は不作。新型コロナウイルス感染拡大で農業体験の参加者も減った。久保田良和委員長(72)は、キャンプ場の充実を機に「広く棚田への関心が高まり、新しいオーナーが増えてほしい」と話した。

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