新区の「柴田勝家」

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「金津祭」山車7月18日に巡行 あわら市、高さ6m武者人形

福井新聞(2021年7月17日)

 福井県あわら市指定無形民俗文化財「金津祭」が7月17~19日、同市旧金津町市街地で開かれる。昨年は新型コロナウイルスの影響で中止としたが、伝統をつなぐため今年は規模を縮小し山車(やま)1基が巡行。日用品で作る伝統の「本陣飾り物」の展示も行う。

 約120年の歴史があるという山車巡行。金津祭保存会が協議を重ね、伝統行事を次世代に継承していくため、感染防止策を万全にした上での開催を決めた。露店や前日祭の武者行列、地元グループの太鼓演奏は中止。山車3基のうち1基のみの巡行とする。

 祭りは金津神社の例大祭で、金津地区26区のうち神社の氏子を中心とした18区が行う。山車巡行は地区を3ブロックに分け、それぞれ持ち回りで当番区が各1基ずつ出す。今年の当番区は新富、下八日、新区で、高さ約6メートルの勇壮な武者人形を披露する。

 新区の「柴田勝家」のみ中日の18日(午前中)、区内に限り巡行する。前囃子(はやし)車や子供踊りは同行しない。新富区の「明智光秀」、下八日区の「安田作兵衛国継」は飾り山車とする。

 新区では囃子方の和太鼓演奏を金津クリニックと木村病院周辺の2カ所で披露し、下八日区は花乃杜1丁目の山車小屋前で子供太鼓の演奏などを行う。

 本陣飾り物も祭りの目玉の一つ。神棚のある本陣は18区全てで設置する。新しく飾り物を作るのは10区、本陣飾り物コンクールは中止とした。

 保存会事務局長の住田達映さん(72)は「今回は山車を出せるだけでもうれしい。伝統をつないで、祭りを続けていきたい」と話している。

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