過去最高の140万円で競り落とされたルビーロマン=金沢市中央卸売市場

過去最高の140万円で競り落とされたルビーロマン=金沢市中央卸売市場

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ルビーロマン 140万円で台湾へ

北國新聞(2021年7月17日)

 石川県産高級ブドウ「ルビーロマン」の初競りが16日、金沢市中央卸売市場で行われ、過去最多の出荷となった253房のうち一房が、昨年の130万円を上回る140万円で競り落とされた。最高値の購入者は台湾人経営者で、17日以降に現地のスーパーマーケットに並ぶ。アジアの富裕層から高級果物の引き合いが増す中、初の外国人による購入に、生産者らは海外の販路拡大に弾みがつくとした。
 3年連続で過去最高値を更新した140万円の一房は、約900グラムで1粒30グラム以上の大粒が30粒前後実った。1粒あたり約4万7千円となり、7年連続で100万円の大台を超えた。
 台湾で富裕層向けスーパーを3店舗運営する「裕源」(神奈川県厚木市)の謝明達(しゃめいたつ)社長(66)が最高値を含め計8房購入し、早ければ17日に現地で展示販売される。
 謝社長は5年ほど前に、取引先が県内で開いた試食会に参加し、上品な香りや赤い色づきのルビーロマンに魅了された。当初は昨年の初競りに参加する予定だったが、コロナ禍で困難となり、1年越しで競りに臨んだ。
 昨年の総出荷数は市場デビューした2008年の約30倍となる2万5362房を記録し、商品化率も過去数年は5割台で推移し、生産量が伸びている。
 今年はハウス栽培の適切な温度管理などから生育は順調で、9月末までに過去最多の約2万8千房の出荷を見込む。
 謝社長はアジアの富裕層向けに物産展に定期的な出展を計画しているとし、「コロナ禍の生産者を応援し、石川のブドウを世界にPRしたい」と語った。今年度は生産者らが外国人が多く居住する都心部での販促活動も予定しており、海外展開が加速しそうだ。
 「裕源」のスーパーでは毎月1、2回の物産展を開いており、ルビーロマンを定期的に並べる。JA全農いしかわなどは8月以降、多くの外国人が滞在する都心部でルビーロマンを取り入れたスイーツを提供するフェスタを開き、海外へ売り込む足がかりとする。
 県内の洋食店などに協力を呼び掛け、独自メニューを考案してもらう。東京、大阪などで実施する予定で、国内外の富裕層や女性客にブランド果実の魅力を発信する。
 海外への年間輸出量は2020年産が約1600房で、香港や台湾に輸出した。15年産の約1・6倍に増えており、年々拡大してきている。JA全農いしかわによると、年間販売額は昨年、コロナ禍にもかかわらず前年比約1500万円増の約15億円で過去最多だった。贈答品の需要や海外への輸出量の増加が後押ししたとみられる。
 生産者でつくるルビーロマン研究会の丸山充雄副会長(46)は「海外の人にもブドウのおいしさを知ってもらい、担い手確保にもつなげたい」と話した。
 謝社長は同日、市にマスク5万4千枚を寄付した。市役所で山野之義市長から感謝状を受け取った。

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