山ノ内町の湯田中温泉にある湯田中共益会館前の広場で１６日夜、穴を開けた竹の中などに電球を入れた「バンブーキャンドル」をともすイベント「竹明かりの宵(よい)」が始まった。温泉街の一角を約３００本のキャンドルが幻想的に彩った。

　湯田中区の住民でつくる一般財団法人「共益会」（山本政宏理事長）などが夏の温泉街を活性化したいと初めて実施。区内で間伐したモウソウチクを下高井農林高校（木島平村）の生徒が実習に使っている縁で、同校の生徒らに作り方を教わった。地元小学生の作品も並んだ。

　この日、高さ３メートル弱から２０センチほどのキャンドルが暗闇に浮かび上がった。名古屋市から夫婦で訪れた中沢宏則さん（７３）は「温泉街の風情に合う」と話した。

　イベントは８月１６日まで毎晩実施。日没ごろから午後１０時まで。館内のギャラリーでも平日午前９時から午後５時まで約７０本をともしている。