昨年に波で流された資材の確保が間に合わず、テントを張って営業する「有磯」の海の家

昨年に波で流された資材の確保が間に合わず、テントを張って営業する「有磯」の海の家

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波の被害乗り越え営業 朝日ヒスイ海岸唯一の海の家

北日本新聞(2021年7月18日)

 朝日町宮崎の料理旅館「有磯(ありいそ)」の海の家が17日、近くのヒスイ海岸でオープンした。昨シーズン、建物が波で流される被害を受けたが、海岸で唯一の海の家を守ろうと、テントを張って営業にこぎ着けた。

 有磯は半世紀にわたり、海の家を営業。40年ほど前はヒスイ海岸に海の家が軒を連ねたが、近年は1軒のみになった。

 昨年8月7日、海の家が波で倒壊し資材の大半が流出。旅館の大広間を急きょ開放し、営業を続けた。

 今年も波の被害を危ぶむ声があったが、客の期待に応えようと店を開くことにした。基礎部分以外の資材確保が間に合わず、テントを張った。有磯の米谷知樹さん(48)は「遠方から3代にわたって来てくれる人もいる。営業しなかったら寂しいでしょ」と話した。8月22日まで営業する。

 オープンに合わせ、宮崎海岸観光組合(米谷嘉夫組合長)は海の家で海上安全祈願祭を開き、関係者らが海水浴シーズンの無事を祈った。水難事故を防ぐため、海の家などでライフジャケットを貸し出している。

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