衆徒らが着用していた装束が展示されている会場

衆徒らが着用していた装束が展示されている会場

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立山信仰の地、生活紹介 立山博物館に布教や接待道具展示

北日本新聞(2021年7月18日)

 立山信仰の布教に用いられた道具や生活用具などが並ぶ特別企画展「立山信仰と山麓のくらし」が17日、立山町芦峅寺の立山博物館で始まり、訪れた人たちは宗教が根付いた生活や布教活動に思いをはせた。8月29日まで。

 信仰道具を通して当時の風習を知ってほしいと、同館が開館30周年記念展として企画した。

 「立山信仰用具」として国重要有形民俗文化財に指定された1243点から、厳選された205点を展示している。

 全国から訪れる登拝者が泊まる宿坊で使用した吸物椀や御重といった接待道具や、芦峅寺衆徒らが山頂案内時に着用した「客衣(かくい)」などの装束が並ぶ。立山曼荼羅(まんだら)や木造阿弥陀(あみだ)如来座像といった神道と仏教に関する収蔵品も展示されている。

 同展を担当する細木ひとみ学芸員は「多くの人に、先祖がどのような暮らしをしていたのか知ってもらいたい」と話した。北日本新聞社共催。

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