全面開業初日、大勢の来館者でにぎわうイオンモール白山=白山市横江町

全面開業初日、大勢の来館者でにぎわうイオンモール白山=白山市横江町

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「超広域集客」800万人目標 北陸最大級 イオンモール白山全面開業

北國新聞(2021年7月20日)

  〈北陸道、海側環状近く〉

 北陸最大級となる203テナントのイオンモール白山が19日、白山市横江町で全面開業し、初日から石川県内外の客でにぎわった。幹線道路沿いで北陸自動車道の白山インターチェンジ(IC)からも近く、運営するイオンモール(千葉市)は「超広域集客」が見込めるとして、年間来客数800万人を目標に掲げる。県内3施設目となる新たなイオンモールに、金沢市中心部の商業関係者は身構えた。

 イオンモール白山は、いずれも片側2車線ある海側環状と県道に接する。北に約500メートルの場所には北陸自動車道白山ICがある。19日、駐車場には「石川」「金沢」ナンバーのほか、県外ナンバーの車も多かった。

 関係者によると、目標の「800万人」は、今年5月で閉館したイオン御経塚ショッピングセンターの倍以上に相当する。営業は年中無休で、目標を達成するには1日平均約2万2千人が訪れる必要がある。地域住民を対象に先行開業した15~18日の来館者数は計約14万5千人で、1日平均で3万6千人だった。

 石川県内のイオンモールは、かほく、新小松に続いて3施設目となる。年間800万人の目標は新小松と同じだが、競合が想定される中で同数の設定にしたのは、白山がほかの2施設よりも広域からの集客を見込める好立地だからだ。

 イオンモール白山で会見したイオンモールの岩村康次社長は「いい形でスタートを切れた。これからの広域集客に期待が膨らむ」と手応えを口にした。

  〈すごい施設ができた 金沢中心部商業関係者〉

 金沢市中心部の商業施設関係者は、同施設を視察し「すごい施設ができた」と驚きの声を漏らした。「イオンモールはどこも同じだと高をくくっていたが、北陸にはない店が目立つ。相当な力の入れようだ」との意見も聞かれた。

 香林坊大和の岡本志郎店長は「自分たちの足腰を鍛えておくしかない」と気を引き締める。大和にしかない店もあるとし「お客さまのニーズをしっかり聞いて、応えていくだけだ」と述べた。

 イオンモール白山 203テナントのうち53店が北陸初、22店が石川県初出店となる。3階建てで敷地面積約17万5千平方メートル、延べ床面積約11万平方メートル、駐車台数は約3800台。食品、衣料品を扱う「イオンスタイル白山」を核テナントとする。

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