山川執事長(左)に自然栽培スパイスを寄贈した木内さん=羽咋市の妙成寺

山川執事長(左)に自然栽培スパイスを寄贈した木内さん=羽咋市の妙成寺

石川県 和倉・七尾・羽咋・かほく グルメ 特産

妙成寺発のご当地カレー 羽咋産スパイス使用 参拝客に好評、普及図る

北國新聞(2021年7月22日)

  〈地域おこし協力隊員 自然栽培〉

 羽咋市内で21日までに、農薬や肥料を使わず自然栽培したスパイスを使ったカレーの普及を図る取り組みが始まった。日蓮宗本山妙成寺が、自然栽培スパイスを使ったカレーを参拝客に振る舞ったのがきっかけ。国内では輸入品のスパイスが多く流通する中、羽咋では市地域おこし協力隊員の女性が自然栽培を始めており、妙成寺や市内の飲食店が地元ならではの食として定着を図る。

 妙成寺の山川知則執事長は3年前から、毎月第3日曜に営むお参り「寿福のまいり」の終了後、得意料理であるカレーライスを振る舞ってきた。デトックス作用が期待されるスパイスを使い、肉や牛乳など動物性の食材を使わずに本格的な味わいに仕上げることにこだわり、参拝客の間で「体も心も清められるようだ」と評判を集めていた。

 山川執事長はインドでスパイスカレーの本場の味を知り、羽咋の特徴である自然栽培でスパイスを調達できないか市に相談。地域おこし協力隊員の木内舞さん(32)が関心を持ち、自然栽培したパクチーの種を乾燥させたスパイス「コリアンダー」の生産を始めた。

 木内さんは14日に妙成寺にコリアンダー500グラムを奉納した。山川執事長は18日のお参りで「カボチャとオクラの豆乳カレー」に木内さんが手掛けたスパイスを使って出したところ、集まった人から高い評価を受けた。

 山川執事長によると、「羽咋のスパイスカレー」の話を聞いた市内の飲食店経営者も関心を持ち、店での提供へ準備を進めているという。はくい市観光協会長でもある山川執事長は「自然栽培のスパイスという羽咋の特徴を生かし、新しい名物として定着させたい」と話した。

えきねっと びゅう国内ツアー

和倉・七尾・羽咋・かほく ニュース

和倉・七尾・羽咋・かほく
イベント

和倉・七尾・羽咋・かほく
スポット