展示作品を見る山本さん

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長野県 上田・小諸

原発事故に翻弄される人々の姿写す 上田で御代田の山本さんの写真展

信濃毎日新聞(2021年7月25日)

上田市古安曽のギャラリー「槐多(かいた)庵」で24日、御代田町のフォトジャーナリスト山本宗補さん(68)の写真展「福島原発事故から10年―棄民に抗(あらが)う人々―」が始まった。2011年の東日本大震災と東京電力福島第1原発事故に翻弄(ほんろう)される福島の人々を追い続けた作品約110点を展示している。

 山本さんは事故発生後すぐ仲間と福島入りした。病院外に放置されたベッドの写真は病院関係者が慌ただしく避難した様子をうかがわせる。浪江町で殺処分対象になった牛を飼育する吉沢正巳さん、富岡町で残された動物の世話を続ける松村直登さんらの写真も展示。山本さんは「現場へ行けない人の代わりに視覚化すれば見て何かを感じてもらえるかもしれない」と話す。

 ギャラリーは「KAITA EPITAPH(エピタフ=墓碑銘)残照館」の付属施設。25日午後1時半から山本さんの講演、8月7日午後4時半から山本さんと館主窪島誠一郎さんの対談がある。8月16日までの土、日、月曜、午前11時~午後4時に開館。入場料300円。問い合わせは無言館(電話0268・39・7007)へ。

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