国内外で活躍する坂城町出身の現代アーティスト小松美羽さん(36)=東京都=が25日、即興で絵を描く「ライブペインティング」を長野市の県立美術館で披露した。同館で29日から始まる小松さんの作品展の関連イベント。縦約2メートル、横1・3メートルのキャンバス3枚に向かって、アクリル絵の具で色鮮やかに作品を描いた。
観客は県内外の約70人。小松さんは白いはかま姿で登場し、キャンバスの前で一礼。中央のキャンバスには、太陽や水といった宇宙の存在が互いにつながり合う様子を表現。両脇のキャンバスには、中央の作品を見守る大きな山犬の絵を描いた。約40分で完成させた。
小松さんは終了後の取材に、今回の作品は平和への思いや信州で培った感受性を形にした―と説明。作品展には今回の作品も並ぶ。小松さんは「自分の感性と向き合いながら鑑賞してほしい」と話した。作品展は29日~8月24日。無料。