高岡銅器販売業の高岡銅器は27日、高岡市美幸町から同市蜂ケ島の道の駅万葉の里高岡に移転した。同市美幸町の店舗には従来、バスで旅行する観光客が多く訪れていたが、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、バスによる観光需要が低迷。近場で旅行を楽しむマイクロツーリズムが広がる中、訪れやすい道の駅に移り、利用客増を目指す。
レストランがあったスペースに本社と展示館が入居し、アクセサリーや小物の品ぞろえを強化。仏具やおりんなどを含め約500点を扱う。移転オープンを記念し、8月16日まで特別割引商品を設けた。同市出身の人間国宝・故金森映井智さんの作品展も行っている。
道の駅には昨年12月、旧高岡地域地場センターにあった高さ12メートルの平和観音像が移設された。竹中靖治社長は「高岡銅器の象徴とされる平和観音像と合わせて、銅器産業をPRしていきたい」と話した。