魚津市六郎丸の餅店、源七(窪田雅之社長)は、同市の中山間地域活性化に取り組む「小菅沼・ヤギの杜(もり)」が育てた古代米を使った五平餅「ヤギの杜ごへいもち」を作った。粒がしっかり残って歯ごたえがあり、香ばしい。ふるさと納税の返礼品開発のため、市が進める事業者連携の一環。26日から返礼品に採用された。
ヤギの杜は、稲の色の違いを生かして絵のように見せる「稲作アート田」を同市小菅沼につくり、古代米を育てている。今年は黒っぽい「武蔵野紫」、ピンク色の「西海観(さいかいかん)246号」など、200~250キロの収穫を見込む。
ヤギの杜ごへいもちは、もち米と古代米を2対1の割合で混ぜて作る。27日は関係者の集う打ち合わせがあり、今後、古代米のおこわや焼き菓子を作ることも語り合った。窪田社長(56)の孫、松原虹心(にこ)さん(8)=射水市大島小3=もおいしそうに頬張った。
窪田社長は「小菅沼の田んぼを守るために携わる人の思いを餅を通して地元魚津の人に届けたい」と意気込む。ヤギの杜代表の金森喜保さん(68)は「古代米の加工は難しく、これまでうまく商品化できなかったのでうれしい。香ばしいね」と笑顔を見せた。
1本220円。源七では焼きたてを販売する。