松本市と岐阜県高山市の姉妹都市提携50周年の記念式典が1日、高山市の乗鞍岳畳平で開かれた。臥雲義尚・松本市長と国島芳明・高山市長が、両市を一つの観光エリアとしてさらに発展させる共同宣言に署名。乗鞍岳山頂付近を通り、両市を結ぶ県道の愛称を「乗鞍ライチョウルート」に決めたと発表した。
両市と観光団体などは今年4月、北アルプス南部地域を挟んで両市の周遊を促す計画「松本高山ビッグブリッジ構想」を発表した。共同宣言は、構想を「友好の大きな懸け橋」とし、両市がともに栄えるよう取り組む―などとした。
乗鞍岳を越えてつながる県道は、松本市側で「乗鞍エコーライン」、高山市側で「乗鞍スカイライン」と呼ばれ、総延長約35キロ。両市の観光関係者らのプロジェクトチームが共通の愛称を検討し、一般の投票などを経て乗鞍ライチョウルートに決まった。
式典で臥雲市長は「両市がさらに結び付き、世界に冠たる山岳都市リゾートとして進化したい」。国島市長は「相互の往来が活性化し、さまざまな結び付きが強くなると確信している」と述べた。