麹カフェ「おたんちん」の前で 笑顔を見せる伏見さん夫妻

麹カフェ「おたんちん」の前で 笑顔を見せる伏見さん夫妻

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手作り麹で優しい味 氷見の伏見さん夫妻、闘病きっかけにカフェ

北日本新聞(2021年8月5日)

 居酒屋から麹(こうじ)カフェへ-。氷見市本町で居酒屋を営んでいた伏見光一さん(74)と祐子さん(66)夫妻は8日、手作り麹を使った料理やスイーツを提供するカフェをオープンする。妻の病気をきっかけに夜の営業をやめ、昼の店としてリニューアル。「体に良い」と闘病中の妻のために作っていた麹料理に生かし、健康に配慮したメニューをそろえる。

 夫婦は2000年に居酒屋「おたんちん」を開業した。昨年8月、祐子さんが大腸がんで入院したため、店は長期休業を余儀なくされた。さらに肺がんも見つかり、今年4月まで入退院を繰り返した。

 光一さんが自宅で麹料理を作るようになったのは、「大腸にいいから麹を食べさせてあげて」と娘に言われたことがきっかけ。麹は腸内環境を改善し、消化吸収を助け、美肌効果もあるという。愛情いっぱいの料理を食べた祐子さんは元気を取り戻していった。

 新型コロナウイルス禍の中、光一さんは「何もせんと生きるより前向きに生きていこう」と考え、麹カフェ「おたんちん」の開店を決めた。小上がりをなくし、ベンチシートにするなど店内を改装。4日は知人らを招き試食会を開いた。

 材料にこだわり、奥能登の塩で作った塩麹は肉料理、沖縄の塩で作った塩麹は野菜料理に使う。上市町の穴の谷霊水を使ったしょうゆが原料のしょうゆ麹も用意。闘病中に作っていた塩麹鶏肉の黒酢炒めや豚肉のニンニクしょうゆ炒めをラインアップし、甘酒を使ったバナナスムージーや麹パフェなども提供する。

 「一つのことに打ち込んでいれば病気のことを考えず明るく生きていける」と祐子さん。「命ある限り、まちに光をともし続けたい」と話した。

 営業は午前10時から午後3時まで。火、水曜定休。

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