新型コロナウイルスの影響で２年続けて中止となった魚津市最大のイベント「第５２回じゃんとこい魚津まつり」の代替事業が７日、市内各地で行われた。昨年は全ての関連行事を中止したが、今年は感染対策を取って蝶六踊りフェスや灯籠の点灯などを実施。参加者は「来年こそはいつもの形の祭りをしたい」と願った。

　せり込み蝶六踊り街流しに代わる「未来へつなぐ蝶六舞台踊りフェス」は新川文化ホールであり、地区、企業のチームや魚津せり込み蝶六保存会など８団体が出演。ゆるキャラとの共演、ユニークな顔面メークといった趣向を凝らしながら、躍動感あふれる舞を披露した。「発表の場がありうれしい」「来年こそは外でにぎやかに踊りたい」などと思いを語った。

　コロナ対策として一般の来場を受け付けず、「ＮＩＣＥ　ＴＶ」を通じて県内ケーブルテレビ８局で生中継した。

　同ホールではジャズコンサート「ＵＯ！ＪＡＺＺ」も開催。ジャズドラマーの海野俊輔さんや歌手のＣＨＩＫＯさん（いずれも市出身）、ピアニストの山下洋輔さんらが出演した。

　経田地区では、海への灯籠流しなどを行う恒例の七夕まつりに代わり、住民が作った灯籠や七夕飾りを経田公民館周辺に並べ、幻想的な明かりで地域を彩った。

　事業は市、魚津商工会議所、市観光協会などでつくる魚津まつり実行委員会主催。