福井県越前市で9月に開かれる「武生国際音楽祭2021」(福井新聞社後援)の概要が8月6日、発表された。テーマ「シューマン+(プラス)」に沿って、8日間にわたり多彩なコンサートを展開する。新型コロナウイルス対策を講じ、出演者と聴衆がともに安心して楽しめる音楽祭を目指す。
今年で32回目。9月5~12日の会期中、越前市文化センターでのメインコンサート全11公演のほか、6、9日に市庁舎前広場、8日に王子保小、10日にいまだて芸術館で出張公演。県内園児向けのコンサートも開く。
シューマンのピアノ曲や歌曲、室内楽曲を軸とした構成。日本を代表する作曲家の細川俊夫さんが音楽監督、ピアニストの伊藤恵さんがコンサートプロデューサーを務め、音楽家42人が集う。本県関係では山本純子さん(ピアノ)、大宅さおりさん(同)、山下哲弘さん(バス)、木下正道(作曲)が参加する。
新型コロナの影響で会期を3日間に短縮した昨年に続き、海外の音楽家の招待は見送る。出演者はワクチン接種またはPCR検査を受けて臨む。入場人数は定員の半数に制限する。5、8、10日の3公演はオンラインでライブ配信する。
主催する同音楽祭推進会議の笠原章理事長は記者会見で「コロナ禍の危機だからこそ、対策を講じた上で、文化・芸術活動で人の心に光をともしていきたい」と決意を述べた。
チケットは市文化センターなど県内プレイガイドで販売中。問い合わせは推進会議事務局=電話0778(23)5057。