松本市で21日に開幕する音楽祭セイジ・オザワ松本フェスティバル(OMF)を前に、市民有志による歓迎の演奏会「お城deハーモニー」が8日、松本城公園で開かれた。新型コロナウイルス流行の影響で2年ぶりとなるOMFに向け、合唱団員26人が伸びやかな歌声を響かせた。
市国際音楽祭推進団体協議会の主催で17回目。今年の合唱団は過去にOMFに参加したり、昨年の公演に出演予定だったりした人に呼び掛け、7月に結成した。出演者を減らし、団員の間隔を空けるなどしつつ、ベルディ作曲のオペラ「ナブッコ」の合唱曲など5曲を披露した。
指揮した中村雅夫さん(62)=北安曇郡松川村=は「音楽の力で今の苦しい時代を乗り越えられるようOMFを多くの人に楽しんでほしい」とあいさつ。団員で松本市里山辺の会社員安達美季さん(35)は「マスクを外して明るい気持ちで歌を届けられた」と話し、合唱を披露できる喜びをかみしめていた。