浄土真宗中興の祖・蓮如上人による吉崎御坊開創550年を記念した展示会が、福井県あわら市吉崎公民館で開かれている。当時の吉崎御山の様子が分かる古絵図など10点が並んでいる。8月27日まで。
市郷土歴史資料館が「吉崎御山ミニ展示」と題し、当時の吉崎について知ってもらうために開いた。
御山開創から2年、周辺には200軒近い建物が並び、メイン通りの馬場大路や南北の大門があった。現存最古の御山の古絵図の描き写しから、当時のにぎわいが見てとれる。
御山について開創期~江戸時代前期までの資料では、「吉崎道場」「吉崎惣道場」と記され、「吉崎御坊」とは書かれていなかった。「本願寺家老添状」(1721年)は、蓮如上人御影の写しが吉崎の願慶寺に渡された時のもので、宛名にはじめて「吉崎御坊」と記された。
そのほか、御山の発掘調査で出土した越前焼のすり鉢や甕(かめ)、古銭なども展示。解説年表では吉崎御山の盛衰をまとめている。
土、日曜、祝日は休館。