長野市にある山城を紹介しているホームページ

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山城歩きウェブサイト、静かな人気 長野市内の7カ所掲載

信濃毎日新聞(2021年8月19日)

 長野市内の山城跡を紹介している、ながの観光コンベンションビューロー(長野市)のウェブサイト「ながの山城あるき~歴史トレッキングガイド」が静かな人気だ。新型コロナウイルス感染症の収束が見通し難い中、地元の人が少人数で気軽に楽しめるトレッキングを提案。山城を新たな観光資源の一つにしたいと期待しており、コロナ収束後は県内外の歴史ファンにもPRしたいという。

 市内では戦国時代に上杉謙信と武田信玄が争った川中島の合戦などもあったことから、同ビューローはこれまでも歴史に関心のある観光客向けに古戦場跡などを紹介してきた。山城跡が約70あることも地域の特徴のため、改めて打ち出すことにした。

 サイトにはこれまでに7カ所を掲載。市内最大級の山城とされる葛山(かつらやま)城跡や、現在も状態の良い遺構を多く残す霞(かすみ)城跡の他、旭山城跡、若槻山城跡、尼巌(あまかざり)城跡、牧之島城跡、髻山(もとどりやま)城跡をまとめた。本年度中に、さらに5カ所を追加する計画だという。

 各山城跡のページでは、「上杉・武田が睨(にら)み合った山城、旭山城」などと歴史を紹介し、トレッキング地図を掲載。軍事的な役割を担った土塁や石垣の位置、急坂など散策時に注意の必要な箇所などを示した。山城が造られた当時の状況をイメージしやすいよう、県立歴史館(千曲市)が所蔵する山城の鳥瞰(ちょうかん)図も載せている。

 登山道や遊歩道などが整備されている箇所を選んでおり、距離が長いコースでも往復3時間ほどで楽しめる。事前に状況を確かめて年配者も安心して出掛けられるよう、コースの様子を動画にまとめた山城跡もある。同ビューロー観光部の久保田由佳さんは「歴史に思いをはせながら、安全にトレッキングを楽しんでほしい」と話している。

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