独創的でユニークな藤原孝さんのアクリル画。右が「コビット19」。その左が「放浪の旅」=福井県若狭町の熊川宿若狭美術館

独創的でユニークな藤原孝さんのアクリル画。右が「コビット19」。その左が「放浪の旅」=福井県若狭町の熊川宿若狭美術館

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原色の人や動物、見れば思わず笑顔 藤原孝さんが若狭町で個展

福井新聞(2021年8月20日)

 直線と曲線を組み合わせ、カラフルな原色で描かれた人や動物たち。見る人を思わず笑顔にする絵の作者は、障害のある人や特別な支援が必要な人を対象とした「きらりアート展」で大賞になったこともある藤原孝さん(45)=小浜市。独創的な8点が並ぶ個展が福井県若狭町の熊川宿若狭美術館で開かれている。

 2004年から続ける日記の挿絵としてイラストを描いたのを機に、本格的に制作を始めた。1日30~90分間キャンバスに向かって生みだされる絵は、美術の専門教育を受けずに感性のまま表現する芸術「アール・ブリュット」だ。

 19年のきらりアート展で大賞に選ばれた「放浪の旅」は、日頃お世話になっている医師3人と、その間を渡り歩く自分をデフォルメしたアクリル画。毎日こつこつ計200時間かけて完成させたという。

 ウイルスを思わせる意地悪な顔のキャラクターと、ひもが切れた不織布マスクを放り投げる困り顔の人を描いた新作「コビット19」は、コロナ社会に対する視線の独自性が光る。

 9月27日まで(開館日は金、土、日、月曜と祝日)。

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