長野市松代地区の長野電鉄旧屋代線松代駅で22日、芸術家らによる獅子舞やダンスなどが披露された。同地区一帯で芸術家が作品展示する「まつしろ現代美術フェスティバル」の一環で、旧駅舎の魅力を再認識してもらおうと企画した。
地元の皆神山のヒノキから作った獅子頭や地区内で集めた着物を縫い合わせたほろを使い、5人がプラットホームを舞台に勇壮に舞った。間近で見た宮下邦彦さん(64)=長野市篠ノ井杵淵=は「迫力がある獅子舞を間近で見られて楽しかった」と話した。
旧駅舎は近くの国史跡「松代城跡」の整備に伴う道路整備などで移築や取り壊しとなる可能性がある。フェスティバルのアートディレクターで、獅子舞を披露した杉原信幸さん(41)=大町市平=は「地域の歴史的価値を再認識する機会になればいい」と期待していた。