信繁自筆の手紙(手前)などが並ぶ企画展

信繁自筆の手紙(手前)などが並ぶ企画展

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人柄にじむ戦国武将の書状 上田で信繁自筆の手紙など展示

信濃毎日新聞(2021年8月23日)

 上田市立博物館は特別企画展「戦国武将の書状展」を開いている。上田ゆかりの戦国武将、真田信繁(幸村)の直筆の手紙など23点を展示。人となりや当時の時代背景を読み取る面白さを伝えている。

 信繁の手紙は1614(慶長19)年に書かれたと推定され、関ケ原の戦いに敗れて九度山(和歌山県)に追放された寂しさなどをつづる。「歯も抜けてしまい、ひげも黒いところはあまりありません」と老いへの不安も漏らしている。兄信之の重臣で義兄の小山田茂誠宛てだが、事実上、その妻である姉への手紙で信繁の本音が垣間見える。

 自筆ではないが、石田三成が1591(天正19)年、豊臣政権の東北制圧で地元の大名家老に太閤検地の指示などを送った書状を展示。自身が泊まる所にいろりやこたつをしつらえ、熟した柿などを用意するよう事細かく求めている。徳川家康や武田信玄の書状も並び、同館は「半分以上が県内初公開」としている。

 10月5日まで。水曜と9月21、24日休館。

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