ふるさと納税の返礼品となるアイスを準備する関係者=加賀市山中温泉湯の本町

ふるさと納税の返礼品となるアイスを準備する関係者=加賀市山中温泉湯の本町

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返礼品に山中温泉アイス ふるさと納税 加賀市「ストリート」で開発10種 1万2千円寄付で

北國新聞(2021年8月23日)

 加賀市は22日までに、同市の「山中温泉アイスストリート」で独自に開発、販売しているアイス49種のうち、厳選した10種の詰め合わせをふるさと納税の返礼品に加えた。4年前からユニークなアイスで地域ににぎわいを創出してきたが、商品の詰め合わせはなく、各店を巡って1品ずつ購入するしかなかった。コロナ禍で落ち込む温泉街の活性化を後押し、収束後の誘客につなげる。

 同ストリートは県内でアイスクリームの消費量が多いことに着目し、2017年、山中温泉湯の本町商店振興会が始めた。当初は23店舗で開始し、現在は菓子店や飲食店、青果店、精肉店、薬局など39店舗が加わり、49種のオリジナルアイスを販売している。

 アイスの詰め合わせを送付するのは、ふるさと納税で1万2千円以上の寄付が対象となる。10種類のアイスには大聖寺実高生が考案した加賀丸いもと味平(あじへい)かぼちゃを使った「○平(まるへい)アイス」、フレッシュフードはまだの「りんごシャーベット」などを選んだ。

 このほか、手作り餃子(ぎょうざ)長樂(ちょうらく)の「ラー油アイス」、山中薬局の「大麦若葉入りアイス」、山中温泉の日本酒「獅子の里」の酒かすで作った山下自転車店の「甘酒キャンディ」といったユニークなアイスも含めた。

 市は4月、地場産のアイスをPRする珍しい取り組みとして、ふるさと納税の返礼品に追加できないか提案していた。

 山中温泉旅館協同組合によると、同温泉の宿泊客はコロナ前の2019年度が約40万人だったのに対し、昨年度は約18万人に半減した。誘客が喫緊の課題となっており、湯の本町商店振興会の梅田隆平会長(63)は「観光客が減った今、アイスで山中温泉の魅力を全国に届けたい」と話した。

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