蜂の巣を使ったアート作品を展示する東御市加沢の「蜂天国」で25日、今年のえとの丑(うし)にちなんだ巨大な蜂の巣の作品作りが始まった。2010年の虎から始め、今年で全てのえとの作品がそろう。建物内に「蜂の杜(もり)神社」として鳥居も建てており、来場者に楽しんでもらう。
キイロスズメバチの働き蜂には、巣と巣の隙間を埋める習性がある。これを利用し、幾つもの巣を使って牛の木像の上に巨大な巣を作る。一つ一つの巣は蜂天国を運営する砕石・生コン会社「塩沢産業」の社員が各地から集めた。同社会長の塩沢義国さん(83)らが窓越しに見守る中、防護服姿の社員が10個の巣を取り付けていった。
9月末まで作業する。蜂の働きで12月に完成させ、他のえとの作品と一緒に展示する予定だ。19年まで制作に携わってきた塩沢さんは「蜂や社員のおかげでいい作品ができそうだ」と話していた。