イラストやメッセージの円形シートで彩る「寄せ書き電車」のイメージ

イラストやメッセージの円形シートで彩る「寄せ書き電車」のイメージ

富山県 黒部・宇奈月・新川 鉄道

未来載せて出発進行! 11月に「寄せ書き電車」

北日本新聞(2021年8月27日)

■上市町商工会青年部、児童から募集

 上市町商工会青年部(伊東将太部長)は11月、富山地方鉄道・上市駅開設90周年に合わせ、町内の小学生が町や自分の未来について表現したイラストやメッセージで車体を飾る「寄せ書き電車」を地鉄で運行させる。新型コロナウイルスの影響で多くのイベントが中止になる中、児童に思い出づくりの機会をプレゼントするとともに「将来、町を担ってほしい」との願いを込める。寄せ書き電車についての動画も制作し、各校で見てもらう。

 寄せ書き電車は地鉄の協力で、11月1日から1カ月間、電鉄富山-宇奈月温泉駅間を運行。町が同6、7日に開催する上市駅開設90周年イベントに合わせて企画した。

 町内の6小学校5、6年生約280人に、「上市の未来、将来の私たち」をテーマにしたイラストやメッセージを円形シート(直径30センチ)に1枚ずつ書いてもらう。シートを2両編成の列車の両側に貼る。

 青年部員が各校を訪れて、イベントの趣旨やイラスト、メッセージの記入方法を児童に伝える予定だったが、新型コロナの影響で中止した。代わりに部員10人が出演する動画を制作し、児童に見てもらうことにした。

 動画は青年部が大工や家具職人、デザイナーらさまざまな業種の部員で構成し、地域活性化のために活動していることを紹介した後、寄せ書き電車について説明。「未来にあってほしい風景やもの、将来やりたい仕事や暮らしなど自由に描いてほしい」と呼び掛ける。

 伊東部長は「部員たちの仕事を紹介することを通して、子どもたちが自分の未来に目を向けるきっかけにしたい。楽しいイベントになると思う」と話す。

えきねっと びゅう国内ツアー

黒部・宇奈月・新川 ニュース