長野市若穂保科の「サルスベリの丘」で、サルスベリの花が見頃を迎えている。26日は強い日差しが降り注ぐ中、ピンク、白、紫色の花が一帯を覆う杉林の緑に囲まれながら鮮やかに咲き誇っていた。
サルスベリの丘には約1800本が植わる。近くの植木職人、入井一人さん(71)が約20年前、タバコ葉や果樹を栽培していた計約2ヘクタールの休耕地を借りて植え、草刈りや樹皮の消毒などの管理を続けている。
市内で写真教室を開く金児肇(はじめ)さん(79)はこの日、教室生を連れてカメラを構えた。「一つずつ色の異なるサルスベリの花と、青空と山とのコントラストが美しいです」と楽しんでいた。今年は例年よりも1週間ほど遅れて見頃を迎え、9月中旬過ぎまで楽しめるという。