岡本太郎の代表作「森の掟」など自然をテーマにした近現代の名作が並ぶ会場=27日午前10時半、長野市の長野県立美術館

岡本太郎の代表作「森の掟」など自然をテーマにした近現代の名作が並ぶ会場=27日午前10時半、長野市の長野県立美術館

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長野県立美術館で名品鑑賞を グランドオープン記念展開幕

信濃毎日新聞(2021年8月28日)

 長野県立美術館(長野市)で28日、グランドオープン記念展「森と水と生きる」が始まる。4月の新装開館から4カ月。日本画や水彩画など繊細な美術作品を展示する環境が整った。全国の美術館・個人所有の絵画、写真、陶芸など114点を前期、後期で一部入れ替えて展示する。松本透館長は27日に開いた内覧会で「お待たせしていた名品鑑賞。ぜひ楽しんで」と呼び掛けた。

 山をテーマにした展示では、小諸市出身の洋画家小山敬三(1897~1987年)と、同時代の梅原龍三郎、片岡球子が三者三様に描いた躍動感のある浅間山を鑑賞できる。国宝も陳列可能な新しい展示室では、明治期を代表する洋画家青木繁が描いた重要文化財「わだつみのいろこの宮」(前期のみ展示)、前衛芸術家岡本太郎の代表作「森の掟」など名品がそろった。現代作家では、本物と見まがう草花を木で作る美術家須田悦弘さんの新作も。新しい展示室のどこかにひっそりと生える雑草を見つける楽しみもある。

 前期は9月28日まで。後期は同30日から11月3日まで(11月3日を除く水曜休館)。新設された収蔵品の常設展示室でも、信濃デッサン館(上田市)からの寄贈品などの「名品選第1期」(8月28日~10月26日)を開く。

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