収益の一部を上高地線復旧に活用しようと、新たに作ったオリジナルの手拭いをPRする太田さん

収益の一部を上高地線復旧に活用しようと、新たに作ったオリジナルの手拭いをPRする太田さん

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上高地線の力に 木祖村の太田さんがオリジナルグッズ販売 収益の一部で復旧支援

信濃毎日新聞(2021年8月29日)

 松本市のアルピコ交通上高地線下新(しもにい)駅で毎月古本市を開いている団体職員の太田岳(たけし)さん(30)=木祖村=が、今月中旬の大雨で被災した上高地線の復旧を後押ししようと、オリジナルグッズの販売を始めた。収益の一部を上高地線の復旧支援に充てる計画。初日の28日は同駅内に自身がデザインした手拭いとピンバッジを並べた。

 かつて走っていた車両「5000形」に引かれて上高地線のファンになったという太田さんは、2016年から同線の駅や車両内で古本市を開催。今回の被災を知り、下新駅で今年4月に始めた古本市で復旧に向けた支援をしようと思い立った。

 手拭い(1200円)は、過去に使われていた「モハ10形」をイメージしたオレンジ色の布地に、同車両の白いシルエットと簡易的な路線図をあしらった。ピンバッジ(千円)は木製で、5000形の彫刻が施されている。

 上高地線は西松本―渚間の田川に架かる「田川橋梁(きょうりょう)」の橋脚が大雨による増水の影響で傾いたため、松本―新村間で運休が続く。太田さんは「大好きな上高地線が運休していることで困っている人たちのため、少しでも力になれたら」と話している。

 古本市は29日も午前11時~午後4時に開催。9月11、12日にも予定している。問い合わせは太田さん(電話090・9357・3317)へ。

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