吹きガラスで長さを競う作家

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球形ガラスの大きさ競う 10月、富山ガラス工房で大会

北日本新聞(2021年8月30日)

 高温で熱せられ溶けたガラスを、どこまで膨らませられるか-。県内のガラス作家が10月、富山市古沢の富山ガラス工房で、球形ガラス作りの技術を競う。吹きガラス競技会「TGSカップ」の新しい種目で、訪れる人たちに多彩に変化するガラスの魅力や作家たちの妙技を堪能してもらう。

 ガラスに触れ、親しんでもらう機会をつくろうと、富山ガラス工房は10月2、3の両日、同工房でガラスフェスタを開く。TGSカップは初日のイベントとして行われる。ガラス作家が4チームに分かれ、さまざまな形のガラスを作り、出来栄えによるポイント制で勝敗を争う。

 吹きガラスは、長いさおを使って溶けたガラスに息を吹き込み、さまざまな形を生み出す。TGSカップでは、普段使わない長くて重いさおを使うため迫力がある。毎年、ガラスの長さや太さを競うが、今回は新たに球形の大きさを加えた。吹き込む息の量やガラスの温度を調整して長さや太さを変化させるが、球形にするには竿を回転させてガラスを巻く工程もある。各作家の巧みな技が見どころになる。

 見学者は入り口に設置されるプロフィルから、優勝チームを予想して投票する。当てた人には、同工房所属作家が制作したガラス作品がプレゼントされる。

 工房スタッフの田中沙弥佳さんは「チームの熱量や会場の雰囲気を体感して、ガラスの世界に浸ってほしい」と話した。

 ガラスフェアは、TGSカップも含め新型コロナウイルス感染対策を取って開催する。吹きガラスやペーパーウエートなどを作る五つの無料体験コーナーを設けるほか、ガラス作品のフリーマーケットもある。

 フェアの屋内イベントは参加者を事前に抽選で決めるため、応募が必要。9月10日締め切り。新型コロナの感染状況により、フェアを中止する場合がある。問い合わせは同工房、電話076(436)3322。

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