蟠桃を載せた(左から)ケーキとタルト

蟠桃を載せた(左から)ケーキとタルト

長野県 伊那路 スイーツ

地元の希少「蟠桃」でケーキ 飯田の菓子店、果実ふんだんに

信濃毎日新聞(2021年8月31日)

 飯田市東新町の菓子店「トップ」が、同市丸山町の果樹農家塚平貞俊さん(69)が栽培する桃の品種「蟠桃(ばんとう)」を使った新しいケーキを9月中旬まで販売している。オーナーシェフの原寛さん(71)は「地元では珍しい桃の味を楽しんでほしい」としている。

 蟠桃は一般の桃より平たく、多汁でややねっとりとした口当たりが特徴。みなみ信州農協(本所・飯田市)によると栽培が難しく全国でも流通が少ない。塚平さんは40年ほど前から繰り返し種から木を育て味や形の改良を続け、インターネットで関東圏へ約2・7トンを出荷している。

 原さんは塚平さんの研究熱心な姿勢に引かれ蟠桃を直接仕入れ、生地の上に果実をふんだんに載せたクリームのケーキとタルトを作った。「蟠桃の味が引き立つよう工夫した。生産者の努力も感じてほしい」。ケーキは2970円、タルトは756円。

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